「新規ドメイン」でサイトを立ち上げる場合に見落としがちな重要タスク
八百谷 真
新規コンテンツを立ち上げる際、既存ドメイン配下ではなく新規ドメインを取得して公開することも多いかと思います。
既存サイトとテーマが違うコンテンツの場合はドメインを分けて公開するのが最適なのですが、新ドメインには別のデメリットがあります。それがドメインエイジの問題です。
公開すぐのドメインでは検索上位表示されにくい
2024年に流出したGoogleアルゴリズムではSiteAuthorityとされている部分で、ドメイン自体の信頼性が検索順位に強く影響する要素となります。特に近年の検索アルゴリズムはドメインの権威を重要視しており、公開したばかりの無名なドメインのコンテンツが上位表示することは大変難しいです。
弊社でも複数のサイトで経験していますが、Googleにインデックスされてから大体1年間はトップから下層ページまで含め自然検索での流入があまり振るわない状態が続きます。
では新ドメインで公開後、すぐコンテンツを検索にかかりやすくするにはどうすれば良いのでしょう?
告知ページとして公開しておく
とてもロジカルな解決法ですが、公開のずっと前から「告知ページ」「ティザーサイト」のような形でドメインを公開しGoogleにインデックスしてもらうことでこの問題を軽減できます。理想的には正式公開の1年前にインデックスさせておくとよいです。
なお、どこからもリンクされていないコンテンツはインデックスされないため、必ずSearchConsoleに登録しましょう。間違ってもページ内にnoindexタグを入れたりしないでください。
公開時のニュースバリューのために明かせない情報は伏せておいて結構ですが、気を付けないといけないポイントもあります。
ほとんど何もない告知ページでは逆効果も
単に「準備中ページ」のようなものを公開すれば良いわけではありません。
真っ白でテキスト1行だけのページでは「内容のないサイト」「テーマが不明なサイト」「価値のないサイト」と認識され質の評価の面で逆効果となりかねません。
例えば以下のように、ターゲットとなるユーザの興味を引く情報は盛り込んでおきましょう。
- サイト名やロゴ
- コンテンツ内容が伝わるテキスト
- 公開予定時期(カウントダウンなど)
- SNS共有ボタンや共有したくなる情報
- 運用中のSNSアカウントがあれば拡散
デメリットなど補足
認証を掛けたまま本番ドメインでサイト構築できない点、ドメインを途中で変更できない点、競合に事前に動きを察知されてしまう点など、少々デメリットはありますが、SEO流入が重要となる大規模ECサイトなど大き目なプロジェクトであれば、ドメイン事前公開は実施しておく価値が大きいです。
まとめ
新ドメインのサイトを公開すぐに検索上位表示させるためにしておくことは…
- 公開前のドメインに認証を掛けず、準備段階で公開しておく
- ドメインをSearchconsoleに登録しておく
- 告知ページとして一定以上の具体的内容を掲載する
※上記対策はあくまでドメインエイジの足枷を外す対策です。当然ですがこの他に通常のSEO施策、市場のニーズ、コンテンツの価値がなければ上位表示にはつながりません。