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企画会議のボツ企画をあえて発表

八百谷 真

企画書
スプールでは設立以来11年半、新しいサービスの開発のため社内企画会議を繰り返してます。

しかし当然ながらサービスのローンチに至るアイデアはほとんどありません。各自発表した企画が採用され開発に至る前の過程で99%がボツになります。

企画の原案発表

ブレインストーミング後、やってみたいかどうかの判断 <–ここまでで40%がボツ

競合調査 <–ここまでで60%がボツ

収益規模を調査し推定  <–ここまでで80%がボツ

開発コストや取引先獲得など障壁の調査 <–ここまでで99%がボツ

やっと開発着手

皆から提案されるアイデアは、簡単に実現できるものばかりではありませんが、そこはポジティブにアイデアを発展させていくために、様々な障壁については出来るだけ後回しにして話し合うことにしています。「これがやりたい!」という皆のモチベーションを引き出すプロジェクトを発見することが最大の目的だからです。

さて、今回、せっかくのアイデアを無かった事にするのもなんなので、ボツ企画の一部をブログネタにしようと思います。
先月12月の企画会議テーマは「サブスクリプションサービス」です。

サブスクリプションサービスの意味についてはこちら

新規参入が厳しい

企画タイトル 内容 ボツ理由
知育セレクション 子供が0歳〜5歳の5年間、年齢に合わせた知育玩具を送り続ける。定額5000円。専門家監修。 そのまんまの競合が既にありました。https://toysub.net/
オンライン管理栄養士 記録した食事データから、足りない栄養や必要なメニューなどの提案。月額300円とか。 似たような無料アプリがありました。http://caloriemama.net/
目的別サプリ 集中力アップのサプリセットなど、目的別に最適なサプリの組み合わせを提案。定額で提供。薬事法に抵触しない売り方を検討。 既にファンケル等がそういう売り方をしており、わざわざ新規参入する意味は薄い。
ウェブ展示会 ウェブ上で自分の展示会を開け、受注できる。招待制。チャットできる。 「TERMINAL ORDER(ターミナル オーダー)」というサービスが既にある。
タイムカプセル銀行 タイムカプセルを預かるサービス。タイムカプセルは定型のものを無料支給。毎月300円で預かる。ユーザ管理画面があり、指定日、死亡時などに指定場所に配送する。預かる場所に付加価値があっても面白い。(神社など?) https://risoco.jp/omoide/ すでに類似のサービスがありました。
思い出のアルバム ウェブやアプリで写真やコメントを送ると、綺麗にデザインされたアルバムが送られてくる。 似たようなもので、無料で毎月1冊アルバムが送られてくるアプリがありました。https://nohana.jp/
飲み友 近場で飲める人をマッチングする。誘われた側には相手の情報がわかる。有料ユーザは相手の情報が見られる。 そっくりなアプリがありました。http://joinus30.com/

考えたアイデアが既にあった。これが最もよくあるパターンです。最初に調べとけ!という意見もあるのですが、最初にあれダメこれダメと条件をつけると自由に発想できないのでテーマ以外はフリーダムで進めます。

ハイリスク

企画タイトル 内容 ボツ理由
悪魔の契約 努力目標を設定し、達成するまでの期間は課金され続けるアプリ。告白する、資格取る、何キロ痩せるなど。 目標達成の承認がどうしてもユーザまかせになるため、あてにならない。返金クレームが相次ぐ可能性が高い。
野菜毎日350グラム 毎日、野菜350グラムの入ったサラダが届く。セレブ向け。月額1万〜3万円。 生鮮食品の管理、仕入れなど独自のノウハウが必要であり、リスクが高い。
交流会サポーター 雑談が苦手な経営者向けに、交流会の雑談をサポートする人員を派遣するサービス。月額制会費9800円。プラス出張費。 商談が絡むケースも多いので機密保持の側面でのリスクがある。クライアントは、所属を偽った部外者を会場に入れることになる

面白そう!と盛り上がるも、運用後の問題点が次々に思い浮かぶ出オチ系企画のケースです。企画会議を楽しくするスパイスのようなものです。

開発コストが回収できない

企画タイトル 内容 ボツ理由
だれでも定期販売プラットフォーム だれでもコンテンツを定期購読の仕組みで売れるシステムを構築。売り上げから手数料収入を得る。イラスト、まんが、ゲームなどの提供を想定。オンライン提供は難しいので、毎月届ける系。 定期販売プラットホームBoxToYouはサービス終了している。開発・営業コストがかかる割に不安材料が多い。
だれでもシェアリング 自分の持ってるものを簡単に定額レンタルできるプラットフォームを作る。
レンタル開始時に課金、返却完了時に課金終。想定されるモノは、車、家、自転車、家具、コピー機、会議室、マンガ、服など。ユーザー間で配送業者をつかい受け渡し。
低額の取引を膨大に扱う必要があるため、借りパク・物損・違法なレンタルなど、様々な問題案件に対応するサポート体制が必要。開発コストも運用コストも高くつく。
ついでに 行列に並んでいる人に自分の買い物を頼める。登録ユーザは月額300円程度払い、並ぶ人側には運営から収益が入る。あくまでついでなので、目の前で手渡せる場合のみ。 ユーザ間の取引額がお使い程度なので開発運用コストを回収できそうにない。ユーザ数が数千〜数万人規模にならないと成り立たない。
オレ指定席 高級飲食店などの施設に対して、フルタイムで自分自身専用の指定席(および指定テーブル)を所有できる。店のグレードにより料金が違う。月額5万円〜100万円。10%がスプールの手数料に。指定された席には、オレ指定席のプレートを置いてもらう。スプールが店舗に支払いを保証する 予約の取れない人気店は、空席の機会損失に悩んでいないし、空席を埋めたい店は普通に予約できるので指定席などは不要になるという矛盾に気づいた。

社会的意義があり、開発メンバーとしては是非やってみたいのに、開発コストが大きい割にリターンが見込めない案件。これが一番会議の話し合いを長引かせます。ビジネスにリスクはつきものですが、収益性とやりたい気持ちとのバランスが合わない場合はボツになります…。

落ち込む社員
ボツ企画は定期的に発生するのでまたアップします!

(なお、ここに挙げた企画アイデアは、誰でも思いつき得る原案レベルのものですし、インスピレーションの材料としてはもちろん、そのまま採用頂いても大丈夫です。弊社は何も関知しません。)

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